ある大道芸人の言葉が観客に刺さった話

先日、たまたま通った横浜で「ヨコハマ大道芸2015」を見ました。
総勢170人以上の大道芸人が4月の週末にみなとみらいや、石川町で大道芸を繰り広げるイベントです。

そこで見た2人の大道芸人の話です。

1人目は「昔ながら」の大道芸人でした。
ジャグリングの芸で合間にボケを入れて(たいがい前にいる)子供を笑わせてお客さんを掴んでいく。
今までよく見ていた大道芸。
芸は上手でした。
ただ、日本人の大道芸の見方に対する意見、というかボソッとつぶやいた一言が気になった。
少し離れた場所から見ている観客がいて、
「どうですか?前に来たらどうですか?」
と2回程言っていたけど動かない観客。
日本人は控えめだし、注目を浴びるのは気が引けるし、動かないのが普通だと思う。
大道芸人さんは「私は10年以上世界各地で大道芸やってきましたが、日本人はどうしても恥ずかしがってノリが良くないですね」とつぶやいた。
芸の準備をしながらボソッと。
見ている全員がちょっと嫌な感じを覚えた(と思う)。
芸が終わって、お決まりの「楽しかったですか?今日は特別に大きめの袋を持ってきたのでたくさんお金を入れて下さい」も、若干嫌味に聞こえてしまった。
悪いけど、お金を入れる気にならずその場を立ち去った。

2人目に見た大道芸人は火を使う芸。
火の棒でのジャグリングや火吹きで、危なさもあって終始ドキドキしながら見ていた。
芸自体は目新しいワケでは無いらしく、大道芸人さん自身「火吹きなんて今では誰でもやってる」と言っていた。
この人が観客に対して言った言葉は先程の芸人と言いたいことは同じでも印象が全然違った。
それは芸の途中に起こった。
風船でギターを作って観客に渡しエアギターをさせ、自分は同じく風船で作ったマイクで熱唱して笑わせていた。
そこに外人さん数人が通りかかった。
その中の1人が突然エアバンドに飛び入りし、激しくエアギターのフリをして友達を笑わせていた。
大道芸人はとっさに彼にジャグリングか何かの棒を渡して彼にはエアドラムを担当させた。
突然の飛び入り参加に、見ている観客も僕も大いに笑っていた。
外人の彼の帰り際、芸人は彼に拍手を送った。
そして観客に「お前らに一言だけ言っておく。これから大道芸を見る時はあいつみたいなテンションで見ろ」と。
(タメ口なのは芸風によるもので「あれくらいのテンションで見てくれると芸人は嬉しいんだよ」という意味。)
見ている人みんな、納得した感じで頷きながら笑った。
こんなやりとりですっかり観客の心掴んだ大道芸人。
この大道芸にはお金を払いたいと思った。
しかし「今日は楽しかったから金はいらない。みんなが俺に払いたいと思った気持ちはこの町で使ってくれ。
そこの居酒屋や、バーやおみやげに使ってくれ。この町のおかげで大道芸ができたから」と。
その後僕らは近くの居酒屋に入って飲みました。気持ちのよい大道芸人でした。


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日本の祭りを紹介するサイトを作ります

社会人になってからずっとインターネットに関わる仕事をしています。
こう書くとロジカルで冷たい印象があるかもしれませんが、実は大の「祭り好き」です。
大勢の人が一生懸命に何かを作り上げる姿には感動を覚えます。
そして「お祭り」という響きで盛り上がる人、活気ある雰囲気が好きです。

2015年4月に新しいホームページを作りました。
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今年は自ら日本全国を回ってたくさんの祭りを見に行きます。
調べると日本には有名な祭りから、珍しい祭りまで、たくさんあって行きたい祭りをピックアップすると50以上になりました。
ねぶた、花笠、よさこい、けんか祭り、風の盆 他にもたくさんあります。
ワクワクしています。いきなりの嬉しい悲鳴です。
全国でノマドをする事、これが夢でした。

今週末は地元石川県の「お旅まつり」を見に小松に行ってきます。
子供の歌舞伎が見れる全国でも珍しいお祭りです。


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